haru's OC
Worldview
◆生者と死者、魔術師と非魔術師
この世界は混沌に満ちていて、生者もいれば、死者もいる。しかし基本的に生者から死者は見えないし、互いに接触することもない。
さらに、人間の中には魔術師(wizard)と非魔術師(non-maze)がおり、ともに分け隔てなく暮らしている。
通常魔術師になる者は生まれてから物心つくまでには魔力を身に纏うようになるため、魔力が発現した者は、魔術師専門の幼稚園や学校へ通うことになる。そのため非魔術師たちは魔術師のことをすべてを知っているわけではない。
一般に非魔術師の血が混ざると魔力の一切が正常に機能しなくなり、魔力はなくなってしまう。また、特殊魔法の希少性から、その魔法を狙った者による犯罪が後を絶たず、魔術師は年々減っており、今や存亡の危機とまで言われている。
魔術師は、非魔術師からすると不思議な力を自在に操る力があり、中には恩恵をもたらす者も少なくないため、そのような者は生きたまま信仰の対象して扱われることもあった。
逆に強い魔力で災害をもたらしたり、悪意を持って魔法を使う魔術師もおり、そういう者は畏怖の対象として扱われた。彼らは一般的な魔術師と区別して「魔導師(warlock)」と呼ばれ警戒されている。…が、実は明確な違いがあるらしいのだが、その実情は詳しく知られていない。
◆一般魔法と特殊魔法
魔術師の使える魔法は大きく分けて「一般魔法」と「特殊魔法」の2種類がある。
一般魔法とは基本的な自然(火・水・風等)を操る魔法のほかに、物体を遠隔で操作する魔法など、魔術師が共通して使える魔法で、これは物心つくまでに発現する者が多い。一般的には1歳~3歳ころから魔力を身に纏い、少しずつ使用できるようになるといわれている。
対して特殊魔法とは、一人一人変わった魔法で、個人によって十人十色である。特殊魔法は発現時期に差があるが、約9割の者は成人までには発現するとされる。早くて魔法発現と同時に特殊魔法も発現する者もいれば、一般的な魔法は使えるが特殊魔法は生涯発現しない者もおり、魔法の発動時期に関しては千差万別といえる。
この特殊魔法がとても厄介で、誰がどんな魔法を使えるのか詳細までは一般的に知られていない。またこの特殊魔法に秘められた秘密が要因となって自ら命を失うこともあるため、それぞれ内に秘めた隠し事があるらしい…